SaaSの製品プロフィール

HubSpot Marketing

クラウドサービス / マーケティング

HubSpot Marketing(正式には Marketing Hub)は、HubSpot 社が提供するマーケティングオートメーション(MA)です。見込み顧客(リード)の獲得から育成(ナーチャリング)、関心度の可視化までを自動化し、関心の高まった相手を営業へ引き渡せる状態まで引き上げます。同社の CRM と同じ基盤の上で動き、マーケティングと営業が一つのデータを見ながら連携できる点が最大の特徴です。

3つの要点
TL;DR
  1. メール配信・テンプレート: ドラッグ&ドロップで HTML メールを作成し、A/B テストや開封・クリックの計測まで行う。
  2. フォーム/ランディングページ/CMS: 入力フォームや専用ページ、ブログ・サイトを作成し、獲得したリードを自動で CRM に登録。コンテンツ管理(CMS)まで一体で持つのが他 MA との大きな違い。
  3. リード獲得から商談化に向く

製品の概要

製品の立ち位置

HubSpot Marketing のロゴ
製品・技術の概要HubSpot MarketingHubSpot Marketing(正式には Marketing Hub)は、HubSpot 社が提供するマーケティングオートメーション(MA)です。見込み顧客(リード)の獲得から育成(ナーチャリング)、関心度の可視化までを自動化し、関心の高まった相手を営業へ引き渡せる状態まで引き上げます。同社の CRM と同じ基盤の上で動き、マーケティングと営業が一つのデータを見ながら連携できる点が最大の特徴です。
顧客数
29.9万HubSpot全体 / 2026年3月末
顧客成長
+16%前年同期比
TTM売上
$3.3BHubSpot全体 / 直近12か月
この製品の強み
メール配信テンプレート: ドラッグ&ドロップで HTML メールを作成しA/B テストや開封クリックの計測まで行うフォーム/ランディングページ/CMS: 入力フォームや専用ページ、ブログ・サイトを作成し、獲得したリードを自動で CRM に登録。コンテンツ管理(CMS)まで一体で持つのが他 MA との大きな違い。
向いている場面
リード獲得から商談化
提供形態
クラウドサービス
主な対象
マーケティング
比較の中心
顧客データと施策連携
カテゴリ
MA / マーケティング
公開資料の確認値HubSpot IR

選定ガイド

選定ポイント

採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。

採用に向く条件

選ぶ理由

  1. メール配信・テンプレート: ドラッグ&ドロップで HTML メールを作成し、A/B テストや開封・クリックの計測まで行う。
  2. フォーム/ランディングページ/CMS: 入力フォームや専用ページ、ブログ・サイトを作成し、獲得したリードを自動で CRM に登録。コンテンツ管理(CMS)まで一体で持つのが他 MA との大きな違い。
  3. ワークフロー(自動化): 「資料請求したら一連のメールを送る」「特定ページを見たら営業へ通知」のように、条件分岐つきのシナリオをビジュアルに設計。

事前に確認する条件

考慮すべき点

  1. データ品質と運用体制が必要
  2. 既存環境との互換性と移行方法を確認する
  3. 初期費用だけでなく運用負荷まで比較する

詳しい解説

製品を詳しく理解する

どんなサービスか

HubSpot Marketing(正式には Marketing Hub)は、HubSpot 社が提供するマーケティングオートメーション(MA)です。見込み顧客(リード)の獲得から育成(ナーチャリング)、関心度の可視化までを自動化し、関心の高まった相手を営業へ引き渡せる状態まで引き上げます。同社の CRM と同じ基盤の上で動き、マーケティングと営業が一つのデータを見ながら連携できる点が最大の特徴です。

「結局なに?」を一言でいえば、CRM と一体化した MAで、中小から成長企業まで導入しやすい設計の製品です。単独のメール配信ツールではなく、Web サイト・コンテンツ・メール・広告までを CRM の顧客データに紐づけて回す「インバウンドマーケティング」の実行基盤という位置づけです。

横にスクロール

Marketing Hubでフォーム送信やサイト行動をCRMコンタクトへ結び、マーケティング対象・購読種別・除外条件を判定して、セグメント、ワークフロー、メール配信、営業引き渡しへ進める経路と配信失敗時の判断を示す図
Marketing Hubでは、行動とフォーム送信をCRMコンタクトに結び、配信条件を通過した相手だけを施策へ流します。マーケティングコンタクト、購読種別、除外、ワークフロー再登録、配信停止を別々に管理します。

主な特徴

顧客情報を管理する CRM と同じ基盤の上で動くため、マーケティングが育てたリードと営業が扱う商談データを地続きで扱えます。サイロ化しがちな両部門を一つの顧客像でつなぐのが中心の価値です。主な機能は次のとおりです。

  • メール配信・テンプレート: ドラッグ&ドロップで HTML メールを作成し、A/B テストや開封・クリックの計測まで行う。
  • フォーム/ランディングページ/CMS: 入力フォームや専用ページ、ブログ・サイトを作成し、獲得したリードを自動で CRM に登録。コンテンツ管理(CMS)まで一体で持つのが他 MA との大きな違い。
  • ワークフロー(自動化): 「資料請求したら一連のメールを送る」「特定ページを見たら営業へ通知」のように、条件分岐つきのシナリオをビジュアルに設計。
  • リードスコアリング: 行動や属性を点数化し、見込み度の高い相手を見極める(上位プランの機能)。
  • 広告管理: Google・Meta などの広告と連携し、どのリード獲得に費用がかかったかを CRM 側のデータと結びつけて把握。
  • レポート・アナリティクス: 流入から商談・受注までを横断し、施策ごとの貢献度を可視化。

無料で使える範囲から始めて、必要に応じて機能を足していける拡張のしやすさも特徴です。

仕組み・設計思想

HubSpot の根幹は、全製品が一つの CRM データベースを共有するという思想です。Marketing Hub・Sales Hub・Service Hub などが別アプリでありながら、コンタクト(連絡先)・会社・取引(ディール)という共通のレコードを参照します。これにより、マーケが付与したリード情報を営業がそのまま引き継ぎ、サポート部門まで同じ履歴を見られます。動作の流れを単純化すると次のようになります。

  1. サイトに埋め込んだトラッキングコードやフォームが、訪問・閲覧・送信などの行動を記録する。
  2. 記録された行動が CRM のコンタクトに紐づき、スコアリングや属性で見込み度が更新される。
  3. あらかじめ組んだワークフローが条件を評価し、メール送信・営業への通知・リスト移動などを自動実行する。
  4. 条件を満たしたコンタクトを営業(Sales Hub)が引き継ぎ、商談として進める。
「一つのデータベース」が効く理由

HubSpot の強みは個々の機能の派手さよりも、マーケ・営業・サポートが同じコンタクト情報を見ている一貫性にあります。別々のツールを連携でつなぐと、同期のずれや重複レコードに悩まされがちですが、初めから一体なら「誰が・いつ・何をしたか」を取り違えにくくなります。

なお、メール到達性を保つには SPF・DKIM・DMARC といった送信ドメイン認証の設定が前提になります。配信元ドメインの認証を整えないと、せっかくのワークフローが迷惑メール扱いで届かない、という事態になりがちです。

主なユースケース・向き不向き

向いているのは、CRM ごとマーケティングと営業の土台を一つにそろえたい中小〜中堅企業です。専任の運用体制がまだ手厚くない段階でも、無料枠やスターター層から段階的に始められるため、初めて MA を導入する組織と相性が良いです。ブログ・サイト・メールを一社のツールで完結させたいインバウンド志向のチームにも適します。

逆に、すでに別の CRM(たとえば Salesforce)を中核に据えている場合は、HubSpot の「一体運用」という最大の利点が薄れます。連携自体は可能ですが、土台から HubSpot でそろえるほど利点が出やすい設計のため、連携範囲を確認したうえで判断するとよいでしょう。また、極めて複雑なスコアリングや大規模な BtoB シナリオを作り込みたい場合は、より専門的な MA と機能を見比べる価値があります。

競合・代替との比較

同じ MA でも、HubSpot は自社 CRM と一体であることを前提に設計されている点が、他社 CRM を土台に据える製品との分かれ目です。BtoB に特化しシナリオ設計やスコアリングを作り込む Adobe Marketo Engage と並べると、位置づけの違いがはっきりします。

観点HubSpot MarketingMarketo Engage
前提となる基盤自社 CRM と一体(単独でも完結)外部 CRM 連携を前提とした BtoB MA
主な対象中小〜成長企業、CRM ごと統一したい層本格運用する BtoB・大企業
強みMA・CRM・サイト構築まで広い一体運用高度なシナリオ設計とスコアリング
導入のしやすさ無料枠から段階的に拡張しやすい設計と運用に相応の体制が要る
向く場面土台から一社でそろえたい組織複雑な育成施策を作り込む組織

土台から一社でまとめたい・手早く始めたいなら HubSpot が自然な候補になり、複雑な育成シナリオを専任体制で作り込むなら Marketo のような専門 MA が候補になります。

料金・エコシステム

オープンソースではない商用 SaaS で、無料枠と複数の有償プラン(一般に Starter / Professional / Enterprise の段階)で提供されるサブスクリプション型です。上位プランほど高度なワークフロー、スコアリング、レポート、権限管理などが利用できます。料金は管理するコンタクト数の規模や契約プランによって変わり、改定されることもあるため、最新は公式の見積もりで確認するのが確実です。

コンタクト数とオンボーディング費用に注意

HubSpot の料金は「機能段階(プラン)」に加えて「マーケティング対象のコンタクト数」でも変動します。配信対象を絞らずに増やすとコストが膨らみやすいため、有効なリストの衛生管理が費用面でも重要です。また、上位プランでは初期のオンボーディング費用が別途かかる場合があります。

エコシステム面では、HubSpot App Marketplace を通じて多数の外部ツール(広告、ウェビナー、チャット、各種 SaaS)と連携できます。API も公開されており、独自システムとの統合や、他の Hub(Sales / Service / CMS / Operations)との組み合わせで適用範囲を広げられます。

導入・運用上の注意点 / 評価

ツールより先に設計とコンテンツ

HubSpot Marketing は「導入すれば成果が出る道具」ではありません。「どんなリードに、どの順序で、何を届け、どの状態になったら営業に渡すか」というシナリオとコンテンツ、そしてマーケと営業の合意(リードの定義)があって初めて機能します。先に運用設計を固めることが失敗を避ける近道です。

実運用では、ワークフローやスコアリングの基準を自社の商談実態に合わせて継続的に見直すことが欠かせません。最初に組んだ設計は仮説に過ぎず、受注データと突き合わせて補正してこそ精度が上がります。また、コンタクト数に応じた料金体系の特性上、無効アドレスや休眠リストを放置するとコストと到達性の両面で不利になります。リストの衛生やメール認証の整備といった地味な運用が、成果を左右します。

総じて、CRM・マーケ・営業を一社のツールで分断させずに回したい中小〜成長企業にとっては、始めやすく拡張も効く有力な選択肢です。一方で、すでに別 CRM を中核に据えている環境や、極めて高度な BtoB 施策を専任体制で作り込みたい場合は、他の MA と費用対効果を比較して判断するのが実務的です。

SaaSの選定ポイント

HubSpot Marketingを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

リード獲得から商談化

比較で見る軸

顧客数: 29.9万 / 顧客成長: +16% / TTM売上: $3.3B

導入後に効く点

フォーム/ランディングページ/CMS: 入力フォームや専用ページ、ブログ・サイトを作成し、獲得したリードを自動で CRM に登録。コンテンツ管理(CMS)まで一体で持つのが他 MA との大きな違い。

先に潰すリスク

データ品質と運用体制が必要

数字・仕様の読み方
顧客数
29.9万
HubSpot全体 / 2026年3月末
顧客成長
+16%
前年同期比
TTM売上
$3.3B
HubSpot全体 / 直近12か月

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「リード獲得から商談化 / マーケティング」に近いか確認する。
  • 強みである「メール配信・テンプレート: ドラッグ&ドロップで HTML メールを作成し、A/B テストや開封・クリックの計測まで行う。」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「データ品質と運用体制が必要」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

リード獲得から商談化マーケティングMA / マーケティング顧客データと施策連携クラウドサービス
参考: HubSpot IR
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