ソフトウェアの製品プロフィール

LibreOffice

クライアントソフト / 全ユーザー

LibreOffice は、無料で使えるオープンソースのオフィススイートです。文書作成の Writer、表計算の Calc、プレゼンの Impress に加え、作図の Draw、データベースの Base、数式エディタの Math がまとまっており、The Document Foundation(TDF)という非営利のコミュニティによって開発されています。

3つの要点
TL;DR
  1. 6 つのアプリが 1 つに: Writer(ワープロ)、Calc(表計算)、Impress(プレゼン)、Draw(作図・図形)、Base(データベース)、Math(数式)を同じ操作感で扱える。
  2. 完全に無料: 商用・非商用を問わず、台数の制限なく使える。サブスクリプションも不要。
  3. 文書・表計算・プレゼンに向く

製品の概要

製品の立ち位置

LibreOffice のロゴ
製品・技術の概要LibreOfficeLibreOffice は、無料で使えるオープンソースのオフィススイートです。文書作成の Writer、表計算の Calc、プレゼンの Impress に加え、作図の Draw、データベースの Base、数式エディタの Math がまとまっており、The Document Foundation(TDF)という非営利のコミュニティによって開発されています。
主要アプリ
6製品Writer / Calc / Impressほか
対応言語
120+UIローカライズ
この製品の強み
6 つのアプリが 1 つに: Writerワープロ)Calc表計算)Impressプレゼン)Draw作図図形)Baseデータベース)Math数式)を同じ操作感で扱える完全に無料: 商用・非商用を問わず、台数の制限なく使える。サブスクリプションも不要。
向いている場面
文書表計算プレゼン無料の OSS オフィス
提供形態
クライアントソフト
主な対象
全ユーザー
比較の中心
互換性と共同作業
カテゴリ
オフィス / 生産性
公開資料の確認値LibreOffice

選定ガイド

選定ポイント

採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。

採用に向く条件

選ぶ理由

  1. 6 つのアプリが 1 つに: Writer(ワープロ)、Calc(表計算)、Impress(プレゼン)、Draw(作図・図形)、Base(データベース)、Math(数式)を同じ操作感で扱える。
  2. 完全に無料: 商用・非商用を問わず、台数の制限なく使える。サブスクリプションも不要。
  3. Office 形式に対応: Microsoft Office の形式(.docx .xlsx .pptx)をおおむね読み書きでき、旧来の .doc .xls .ppt も開ける。

事前に確認する条件

考慮すべき点

  1. 形式互換とライセンスを確認
  2. 既存環境との互換性と移行方法を確認する
  3. 初期費用だけでなく運用負荷まで比較する

詳しい解説

製品を詳しく理解する

どんなソフトか

LibreOffice は、無料で使えるオープンソースのオフィススイートです。文書作成の Writer、表計算の Calc、プレゼンの Impress に加え、作図の Draw、データベースの Base、数式エディタの Math がまとまっており、The Document Foundation(TDF)という非営利のコミュニティによって開発されています。

横にスクロール

LibreOfficeがODFを内部文書モデルとして扱い、Microsoft Office形式の入出力では変換フィルターと表示確認を挟み、共有ファイルのロック・競合・バックアップを分ける経路
LibreOfficeはローカルファイル中心で、ODFとOffice形式の往復には変換が入ります。共有フォルダーのファイルロックは同時編集基盤ではないため、競合回避と版の保管を別に設計します。

一言でいえば「コストをかけずに使える Office 互換のオフィススイート」です。ライセンス費用がかからず、Windows・macOS・Linux で動くため、費用を抑えたい個人や、台数の多い組織・教育機関の現実的な選択肢になります。歴史的には OpenOffice.org の系譜を引き継ぎ、2010 年に分岐(フォーク)して以降、活発に開発が続いています。

主な特徴

  • 6 つのアプリが 1 つに: Writer(ワープロ)、Calc(表計算)、Impress(プレゼン)、Draw(作図・図形)、Base(データベース)、Math(数式)を同じ操作感で扱える。
  • 完全に無料: 商用・非商用を問わず、台数の制限なく使える。サブスクリプションも不要。
  • Office 形式に対応: Microsoft Office の形式(.docx .xlsx .pptx)をおおむね読み書きでき、旧来の .doc .xls .ppt も開ける。
  • 標準は ODF: 既定のファイル形式として国際標準の ODF(OpenDocument Format、.odt .ods .odp など)を採用する。
  • PDF へ直接書き出し: 追加ソフトなしで PDF へエクスポートでき、フォーム付き PDF にも対応する。
  • 拡張機能とマクロ: 拡張(extension)で機能を追加でき、Basic を中心に Python なども使ったマクロ自動化が可能。
  • オフライン動作: 端末上にインストールして動かすのが基本で、ネット接続なしでも利用できる。

仕組み・設計思想

LibreOffice の中核は、長年磨かれてきた C++ 製のオフィスエンジンと、UNO(Universal Network Objects)と呼ばれるコンポーネント連携の仕組みです。文書はメモリ上でアプリ共通のモデルとして扱われ、Writer・Calc などは UNO を介してそのモデルを操作します。この設計により、外部プログラムからも UNO API 経由で文書を生成・変換でき、サーバー上での無人 PDF 変換やフォーマット変換(ヘッドレス実行)に使われることも多くあります。

# GUI を出さずに docx を PDF へ一括変換する例
soffice --headless --convert-to pdf *.docx

ファイル形式の面では、ODF が設計の土台にあります。ODF は XML を ZIP で固めた開かれた仕様で、中身が標準化されているため、長期保存(アーカイブ)やベンダー非依存のデータ移行に向きます。一方で Microsoft の OOXML(.docx など)は、LibreOffice 側で読み書きのために変換(フィルタ)を通すため、複雑な文書ほど見た目の差異が出やすい、という構造的な事情があります。

ODF という選択肢

相手も LibreOffice を使う、あるいは「中身が壊れにくい形」で長く残したい場合は、ODF(.odt など)のまま保存するのが素直です。逆に Office 利用者へ渡す前提なら、最初から .docx 系で保存・確認しておくとやり取りがスムーズです。

主なユースケース・向き不向き

ライセンス費用を抑えたい個人や小規模事業者、PC 台数が多くコストが膨らみやすい企業・自治体・学校に向きます。文書・表計算・プレゼンといった日常的な作成業務は十分にこなせます。サーバー側での自動 PDF 変換や、Base を使った簡易的なデータ管理など、無料で完結させたい用途とも相性が良いものです。

一方で、Excel の高度なマクロ(VBA)を多用した業務テンプレートや、ピボット・関数・条件付き書式を緻密に作り込んだ既存ファイルを正確に再現したい場合は注意が必要です。VBA との互換は部分的で、複雑なものは動かないことがあります。共同編集をリアルタイムに行う運用や、Office 形式を厳密に維持したやり取りが中心なら、無理に置き換えない判断も現実的です。

競合・代替との比較

最大の比較対象は Microsoft Office です。互換性と機能の深さで Office が優位な一方、コストと特定ベンダーへの依存しにくさで LibreOffice が優位という、性格の異なる選択肢になります。

観点LibreOfficeMicrosoft Office
費用無料(OSS)買い切りまたはサブスク(有償)
標準形式ODF(国際標準)OOXML(docx 系)
Office 形式の互換おおむね可・複雑な文書は差異が出やすいネイティブで最も忠実
対応 OSWindows・macOS・LinuxWindows・macOS 中心
クラウド共同編集限定的(別途構成が必要)標準で充実
自動化Basic・Python・UNO APIVBA・Office スクリプト

なお、ブラウザ完結のクラウド型を求めるなら Google Workspace、Mac 中心なら iWork といった選択肢もあり、「無料・オフライン・デスクトップ」を重視する場面で LibreOffice の良さが際立ちます。

料金・ライセンス / エコシステム

LibreOffice 本体は無料で、主に MPL(Mozilla Public License)系のオープンソースライセンスで提供されます。ソースコードが公開されており、誰でも入手・改変・再配布できます。商用利用に追加料金はかからず、台数課金もありません。

エコシステムとしては、ブラウザから使うオンライン版(LibreOffice をベースにした Collabora Online など)や、企業向けに有償サポートを提供するパートナー製品も存在します。本体は無料のまま使い、組織として保守やトラブル対応の窓口が必要なら、こうした商用サポートを併用する、という使い分けが可能です。テンプレートや拡張機能を配布するコミュニティのリポジトリもあり、追加の辞書・機能を導入できます。

「無料サポートは自己責任」を前提に

本体に公式の有償サポート窓口は付きません。業務の基盤に据えるなら、社内のトラブル対応体制を用意するか、有償サポートを提供するパートナーの利用を検討しておくと安心です。

導入・運用上の注意点 / 評価

導入は公式サイトからインストーラを入手して行うのが基本です。組織展開では、既定の保存形式を ODF にするか Office 形式にするかを最初に方針として決めておくと、後々の混乱を防げます。フォントの違いでレイアウトがずれることもあるため、相手と共有する文書では同じフォント環境をそろえるか、PDF で配る運用が無難です。

総じて、「日常的な文書・表計算・プレゼン」を無料でまかなう用途では十分に実用的で、コスト面の効果は大きいといえます。評価のポイントは、Office 形式を厳密にやり取りする頻度です。

互換性は完全ではない

複雑なレイアウトや、マクロ(VBA)を多用した Excel ファイルは、LibreOffice で開くと体裁が崩れたり一部機能が動かないことがあります。Office 形式で頻繁にやり取りする相手がいる場合は、配布前に表示を確認しておくと安全です。

ソフトウェアの選定ポイント

LibreOfficeを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

文書・表計算・プレゼン

比較で見る軸

主要アプリ: 6製品 / 対応言語: 120+

導入後に効く点

完全に無料: 商用・非商用を問わず、台数の制限なく使える。サブスクリプションも不要。

先に潰すリスク

形式互換とライセンスを確認

数字・仕様の読み方
主要アプリ
6製品
Writer / Calc / Impressほか
対応言語
120+
UIローカライズ

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「文書・表計算・プレゼン / 全ユーザー」に近いか確認する。
  • 強みである「6 つのアプリが 1 つに: Writer(ワープロ)、Calc(表計算)、Impress(プレゼン)、Draw(作図・図形)、Base(データベース)、Math(数式)を同じ操作感で扱える。」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「形式互換とライセンスを確認」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

文書・表計算・プレゼン全ユーザー無料の OSS オフィスオフィス / 生産性互換性と共同作業クライアントソフト
参考: LibreOffice
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