ホーム/電源/電源比較/ PDU(電源タップ / 配電ユニット)

ラック配電・ラック内の複数機器へ電源を分配・監視する

PDU(電源タップ / 配電ユニット)

ラック内でサーバ、ストレージ、ネットワーク機器へ電源を分配する装置。メーター付き・リモート制御・A/B 系統管理により、過負荷防止や電源設計の可視化に使う。

3つの要点
TL;DR
  1. PDU はラック内の機器へ電源を分配する装置。
  2. ただの電源タップではなく、電流監視や遠隔制御を持つ製品もある。
  3. A/B 系統、回路容量、負荷バランスの設計が重要。

基本情報

基本情報

製品・技術の概要PDU(電源タップ / 配電ユニット)ラック内でサーバ、ストレージ、ネットワーク機器へ電源を分配する装置。メーター付き・リモート制御・A/B 系統管理により、過負荷防止や電源設計の可視化に使う。
役割
ラック内の複数機器へ電源を分配監視する
見る指標
入力/出力電圧 / A / コンセント数 / 計測 / 遠隔制御
ボトルネック
回路容量単相/三相負荷バランス
主な単位
A / V / kW / コンセント数
種類
Basic / Metered / Switched / Monitored
構成
A/B 系統単相/三相
注意点
過負荷プラグ形状冗長性
選ばれる理由
ラック単位の電源分配を整理できる計測付きなら消費電力と過負荷を把握できる
主な利用シーン
サーバラック配電データセンターの電力監視 / 遠隔拠点の機器再起動

選定ガイド

選定ポイント

採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。

採用に向く条件

選ぶ理由

  1. ラック単位の電源分配を整理できる
  2. 計測付きなら消費電力と過負荷を把握できる
  3. 遠隔制御で再起動や保守作業を支援できる

事前に確認する条件

考慮すべき点

  1. 設計を誤るとラック全体の障害点になる
  2. 高機能 PDU はコストが上がる
  3. コンセント形状や電圧仕様の確認が必要

詳しい解説

もっと詳しく

PDU の役割と仕組み

PDU(電源分配ユニット)は、ラックに来た電源を各機器のコンセントへ分配する装置です。テーブルタップの業務用にあたりますが、ラック環境では単なる分配にとどまらず、電流容量の管理・監視・遠隔制御まで担います。多数のサーバやネットワーク機器を安全に給電するために、分岐回路のブレーカーや、単相・三相入力への対応、必要な口数と形状(コンセント規格)を選ぶのが基本です。

横にスクロール

独立したA系統とB系統のラックPDUから二重電源機器へ分配する経路と分岐ブレーカー、計測、遠隔開閉の役割
ラックPDUは分配、保護、計測、必要に応じた遠隔開閉を担います。二重電源機器は独立したA/B系統へ接続し、回路容量と三相の偏りを継続監視します。

監視・制御の段階

PDU は機能で段階が分かれます。基本(ベーシック)は分配のみ。監視付き(メータード)は消費電流を可視化し、回路の過負荷を未然に防ぎます。制御付き(スイッチド)は口ごとに遠隔で電源を入り切りでき、遠隔地の機器を現地に行かず再起動できます。データセンターでは、これらを DCIM と連携し、ラック単位の電力使用を把握して容量計画に活かします。冗長給電のため、機器の二重電源に対し 2 系統の PDU から給電する構成もよく使われます。

種別できること向く場面
ベーシック分配のみ小規模・コスト重視
メータード消費電流の可視化過負荷を避けたいラック
スイッチド口単位の遠隔入切遠隔運用・自動化

選び方の勘所

  • 入力と容量: 単相/三相、必要な電流容量、分岐回路の構成を確認する。
  • 口数と形状: 接続機器の数とプラグ規格に合ったコンセントを選ぶ。
  • 監視・制御の要否: 過負荷監視や遠隔再起動が必要ならメータード/スイッチド。
  • 冗長給電: 二重電源機器には 2 系統 PDU で片系故障に備える。
ラック容量の“見える化”から始める

増設のたびに電源が足りるか不安になるなら、まず監視付き PDU で各ラックの消費電流を可視化するのが近道です。実測に基づけば、過負荷を避けつつ空き容量を有効に使え、遠隔制御まで備えれば現地対応の手間も減らせます。

総じて PDU は、ラック電源を安全に分配し、監視・遠隔制御で容量管理と運用性を高める装置であり、入力方式・口数・監視機能の選択が要点です。

選定・設計の判断材料

PDU(電源タップ / 配電ユニット)を実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

サーバラック配電

比較で見る軸

役割: ラック内の複数機器へ電源を分配・監視する / 見る指標: 入力/出力電圧 / A / コンセント数 / 計測 / 遠隔制御 / ボトルネック: 回路容量・単相/三相・負荷バランス

導入後に効く点

計測付きなら消費電力と過負荷を把握できる

先に潰すリスク

設計を誤るとラック全体の障害点になる

数字・仕様の読み方
役割
ラック内の複数機器へ電源を分配・監視する
見る指標
入力/出力電圧 / A / コンセント数 / 計測 / 遠隔制御
ボトルネック
回路容量・単相/三相・負荷バランス
主な単位
A / V / kW / コンセント数
種類
Basic / Metered / Switched / Monitored
構成
A/B 系統・単相/三相

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「サーバラック配電 / データセンターの電力監視」に近いか確認する。
  • 強みである「ラック単位の電源分配を整理できる」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「設計を誤るとラック全体の障害点になる」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

サーバラック配電データセンターの電力監視遠隔拠点の機器再起動APC Rack PDURaritan PDUVertiv Geist PDUBasic PDU

選択肢

代表的な製品・構成

APC Rack PDU

ラック配電の定番

Raritan PDU

計測・監視機能に強い

Vertiv Geist PDU

データセンター向け

Basic PDU

シンプルな分配用途

利用場面

こんな場面で使う

サーバラック配電データセンターの電力監視遠隔拠点の機器再起動
参考リンク