採用に向く条件
選ぶ理由
- 長時間の停電にも対応できる
- 重要拠点の事業継続性を高める
- UPS と組み合わせると切替時の瞬断も吸収できる
長時間バックアップ・長時間停電時に燃料で発電し、施設へ電力を供給する
停電が長引いた場合に施設へ電力を供給する発電設備。UPS が瞬断や切替時間を吸収し、発電機が長時間運転を担う組み合わせがデータセンターや重要拠点で使われる。
基本情報
選定ガイド
採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。
採用に向く条件
事前に確認する条件
詳しい解説
発電機(非常用発電機)は、長時間の停電時にエンジンで発電し、施設へ電力を供給し続けるための設備です。UPS が「切れ目なく数分〜数十分をつなぐ」のに対し、発電機は「起動までの数十秒を経て、長時間の代替電源になる」役割を担います。両者は競合ではなく、UPS が瞬断をつなぐ間に発電機が立ち上がる、というリレーで組み合わせて使うのが基本です。多くはディーゼルエンジンで、燃料の続く限り給電できます。
横にスクロール
停電を検知すると、自動起動装置が発電機を始動し、電圧・周波数が安定してから負荷へ切り替えます(ATS: 自動切替開閉器)。この起動に数十秒かかるため、その空白を UPS が埋めます。信頼性を保つ鍵は日頃の備えで、燃料の備蓄量と劣化管理、定期的な試運転(無負荷・負荷試験)、冷却・排気・騒音への配慮が欠かせません。いざというときに起動しない、という事態を避けるには、定期点検の運用が最も重要です。
| 観点 | UPS | 非常用発電機 |
|---|---|---|
| 起動 | 瞬時(無停電) | 数十秒(起動時間あり) |
| 継続時間 | 数分〜数十分 | 燃料が続く限り |
| 役割 | 瞬断をつなぐ | 長時間の代替電源 |
非常用発電機の最大のリスクは、肝心なときに始動しないことです。燃料の備蓄だけでなく、負荷をかけた定期試運転を運用に組み込むと、バッテリー始動系や切替装置の不具合を平時に発見でき、本番での確実な起動につながります。
総じて発電機は、UPS がつなぐ空白の後を受けて長時間の代替電源を担う設備であり、UPS との連携と燃料・試運転の運用管理が信頼性を決めます。
選定・設計の判断材料
TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。
データセンター
役割: 長時間停電時に燃料で発電し、施設へ電力を供給する / 見る指標: kVA / kW / 燃料容量 / 起動時間 / 運転時間 / ボトルネック: 燃料・騒音・排気・定期試験
重要拠点の事業継続性を高める
設置・保守・燃料管理の負担が大きい
選択肢
非常用電源で一般的
燃料供給インフラと相性がある
商用電源と発電機を自動切替
長時間運用の前提
利用場面