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長時間バックアップ・長時間停電時に燃料で発電し、施設へ電力を供給する

非常用発電機

停電が長引いた場合に施設へ電力を供給する発電設備。UPS が瞬断や切替時間を吸収し、発電機が長時間運転を担う組み合わせがデータセンターや重要拠点で使われる。

3つの要点
TL;DR
  1. 非常用発電機は長時間停電に備える設備。
  2. UPS は短時間、発電機は長時間という役割分担になる。
  3. 燃料、起動試験、排気、騒音、法規制まで運用設計が必要。

基本情報

基本情報

製品・技術の概要非常用発電機停電が長引いた場合に施設へ電力を供給する発電設備。UPS が瞬断や切替時間を吸収し、発電機が長時間運転を担う組み合わせがデータセンターや重要拠点で使われる。
役割
長時間停電時に燃料で発電し施設へ電力を供給する
見る指標
kVA / kW / 燃料容量 / 起動時間 / 運転時間
ボトルネック
燃料騒音排気定期試験
主な単位
kVA / kW / 時間
燃料
軽油 / ガス / バイオ燃料など
構成
ATS / UPS / 分電盤と連携
注意点
定期試験燃料管理規制
選ばれる理由
長時間の停電にも対応できる重要拠点の事業継続性を高める
主な利用シーン
データセンター病院・工場・重要拠点 / 長時間停電対策

選定ガイド

選定ポイント

採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。

採用に向く条件

選ぶ理由

  1. 長時間の停電にも対応できる
  2. 重要拠点の事業継続性を高める
  3. UPS と組み合わせると切替時の瞬断も吸収できる

事前に確認する条件

考慮すべき点

  1. 設置・保守・燃料管理の負担が大きい
  2. 騒音・排気・消防/建築規制への対応が必要
  3. 定期試験しないと非常時に動かないリスクがある

詳しい解説

もっと詳しく

非常用発電機の役割と仕組み

発電機(非常用発電機)は、長時間の停電時にエンジンで発電し、施設へ電力を供給し続けるための設備です。UPS が「切れ目なく数分〜数十分をつなぐ」のに対し、発電機は「起動までの数十秒を経て、長時間の代替電源になる」役割を担います。両者は競合ではなく、UPS が瞬断をつなぐ間に発電機が立ち上がる、というリレーで組み合わせて使うのが基本です。多くはディーゼルエンジンで、燃料の続く限り給電できます。

横にスクロール

商用電源の停電検知から発電機始動、電圧と周波数の安定確認、ATS切替、復電後の戻しまでの経路
一般的な非常用発電系統では、ATSが電源を監視して発電機を始動し、使用可能と判定してから負荷を切り替えます。UPSはその起動時間を橋渡しします。

起動から給電までの流れと備え

停電を検知すると、自動起動装置が発電機を始動し、電圧・周波数が安定してから負荷へ切り替えます(ATS: 自動切替開閉器)。この起動に数十秒かかるため、その空白を UPS が埋めます。信頼性を保つ鍵は日頃の備えで、燃料の備蓄量と劣化管理、定期的な試運転(無負荷・負荷試験)、冷却・排気・騒音への配慮が欠かせません。いざというときに起動しない、という事態を避けるには、定期点検の運用が最も重要です。

観点UPS非常用発電機
起動瞬時(無停電)数十秒(起動時間あり)
継続時間数分〜数十分燃料が続く限り
役割瞬断をつなぐ長時間の代替電源

導入・運用の勘所

  • UPS と組み合わせる: 起動の空白を UPS で埋め、長時間を発電機で支える。
  • 燃料計画: 想定停電時間に対する備蓄量と、燃料の劣化・補給計画を持つ。
  • 定期試運転: 実負荷での試験を定期実施し、いざというときの始動を保証する。
  • 設置条件: 排気・騒音・振動・冷却、法規制への適合を確認する。
“起動するか”を定期試験で担保する

非常用発電機の最大のリスクは、肝心なときに始動しないことです。燃料の備蓄だけでなく、負荷をかけた定期試運転を運用に組み込むと、バッテリー始動系や切替装置の不具合を平時に発見でき、本番での確実な起動につながります。

総じて発電機は、UPS がつなぐ空白の後を受けて長時間の代替電源を担う設備であり、UPS との連携と燃料・試運転の運用管理が信頼性を決めます。

選定・設計の判断材料

非常用発電機を実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

データセンター

比較で見る軸

役割: 長時間停電時に燃料で発電し、施設へ電力を供給する / 見る指標: kVA / kW / 燃料容量 / 起動時間 / 運転時間 / ボトルネック: 燃料・騒音・排気・定期試験

導入後に効く点

重要拠点の事業継続性を高める

先に潰すリスク

設置・保守・燃料管理の負担が大きい

数字・仕様の読み方
役割
長時間停電時に燃料で発電し、施設へ電力を供給する
見る指標
kVA / kW / 燃料容量 / 起動時間 / 運転時間
ボトルネック
燃料・騒音・排気・定期試験
主な単位
kVA / kW / 時間
燃料
軽油 / ガス / バイオ燃料など
構成
ATS / UPS / 分電盤と連携

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「データセンター / 病院・工場・重要拠点」に近いか確認する。
  • 強みである「長時間の停電にも対応できる」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「設置・保守・燃料管理の負担が大きい」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

データセンター病院・工場・重要拠点長時間停電対策Diesel GeneratorGas GeneratorATSFuel Tank / Monitoring

選択肢

代表的な製品・構成

Diesel Generator

非常用電源で一般的

Gas Generator

燃料供給インフラと相性がある

ATS

商用電源と発電機を自動切替

Fuel Tank / Monitoring

長時間運用の前提

利用場面

こんな場面で使う

データセンター病院・工場・重要拠点長時間停電対策
参考リンク